圧縮空気システムのエネルギー効率を向上させるためのコツ
Posted on 8月 2nd, 2021
一般論として、コンプレッサーに関連する保守費用が圧縮空気システムにかかるコスト全体に占める割合は微々たるものです。コンプレッサーの寿命のうちにかかる経費の80%は、エネルギーコストです。
圧縮空気システムを最高の効率で動作させることで、コストを大幅に削減することができます。下記のガイドでは、お使いの圧縮空気システムのエネルギー効率向上させる最も効果的な方法をご提案しています。
計画に沿ってシステムを構築する
圧縮空気システムを購入・設置する前に、時間をかけて理想的な位置に設置できるよう環境を調べる必要があります。例えば、倉庫の中でホコリや汚れの多い場所にコンプレッサーを配置すると、システム内が詰まり気流が鈍化する可能性があります。
同様に、不必要に気流が滞らないようフロアプランを設計しましょう。空気の流れは方向が変わるごとに速度を落とし、差圧減少が大きくなります。
圧縮空気システムの購入・設置の前に考慮すべきもう一つの要素は、システム全体の稼動範囲です。必要以上に大きなコンプレッサーやフィルター、乾燥装置を導入すると、エネルギーコストが大きくなりかねません。大きな製品を動作させるには、より多くのエネルギーが必要となるだけでなく、製品にかかるイニシャルコストも大きくなりま。
期日通りに保守を実施する
圧縮空気システムでは、故障を防ぐ保守作業が極めて重要となります。問題が発生し始めると、修理にかかるコストは高額になりかねず、その時点までにエネルギーにかかるコストにも影響が及んでいることでしょう。例えば、小さな漏出が発生した場合でも、すぐに修理をしないと、エネルギーコストが急激に跳ね上がることとなります。
システムに最善の保護を提供できるよう、メーカーは推奨保守期日を設定しています。Walker Filtration では、圧縮空気乾燥装置の推奨保守期日を6000時間、12,000時間、24,000時間に設定しています。それぞれの保守点検の際には、機器故障のリスクを防ぐため、乾燥装置に様々な部品を交換する必要があります。圧縮空気システムの保守について詳しくは、当社ブログをご覧ください。
また、システムで清潔で乾燥した空気を使用できるよう、当社では、利用分野に応じて6か月または12か月ごとに圧縮空気フィルターエレメントの交換をお勧めしています。当社のフィルターエレメント推奨交換スケジュールについて詳しくは、こちらをご覧ください。
エネルギーを節約して利用する
エネルギーコストを抑えるには、エネルギー消費削減に積極的に取り組む必要があります。おそらく最も簡単な方法の一つは、使用していないときにシステムの電源を切ることです。
熱回収もエネルギー利用において効果的な方法です。コンプレッサーが使用するエネルギーの約90%は、熱の形で放出されます。可能な限り効率的な運用を行うには、その熱を再利用することができます。例えば、その熱を建物の暖房や塗料の乾燥に利用したりすることができるでしょう。
フィルター製品の重要性
お使いの圧縮空気システムに内蔵されているすべての製品が、エネルギー消費と全体的な減圧に関連して重要な意味を帯びてきます。そのため、差圧低下の小さいフィルター製品を選ぶことで、全体的なエネルギー消費を軽減することができます。
圧力低下の低い圧縮空気フィルターと乾燥装置を使用することで、フィルター製品に起因する減圧を相殺するために大きなコンプレッサーを使用する必要がなくなります。小さなコンプレッサーを使用すると、エネルギー消費が低くなるとともに、システムに対する初期投資も小さく抑えることができるのです。
圧縮空気システムにはエネルギー効率の高いフィルター製品を
Walker Filtration では、減圧を大幅に軽減し、継続的に運用コストを抑えることができる高性能圧縮空気フィルターと乾燥装置の製造販売を行っております。
当社製品がお使いのシステムのエネルギーコストをいかに軽減できるかについて詳しくは、当社営業チームにお問い合わせください。