圧縮空気システムに油水分離器を実装することの機能、目的、および利点を理解する。

Posted on 11月 2nd, 2022

潤滑油を使用する圧縮空気システムにおける適切なコンデンセート管理の重要性

圧縮空気は、製造業、医薬、食料品、農業など様々な産業に重要です。圧縮空気はエネルギー源として、また数多くの日常品の生産に利用されます。

潤滑油を使用する圧縮空気システムでは、空気を粒子を含まない状態にまで圧縮するため、膨大な量のオイルと水を使用します。それで、油分と水分の交差汚染を避けることはできません。そのため、人や環境への曝露や消費に安全ではないコンデンセート混合物が残留することとなります。

油分・水分分離器とは?

油分・水分分離器は、油分と水分を分離させ、安全に排出することができるようにする廃水処理装置です。処理全体において、装置が油分と水分の混合液を自然ろ過と重力分離により分離させます。

油分・水分分離器には、既存のコンプレッサーシステムに装着できるものから、新規システムの構成に適合するものまで、様々なサイズのものがあります。

油分・水分分離器のしくみ

従来の油分・水分分離器は、重力分離を利用するものです。廃水コンデンセートは、複数のろ過チャンバーを通り、大きめの粒子はフィルターバッグにより除去されます。収集チャンバーでは、自然の重力を利用したろ過段階により、油分が水分と分離され、上部の表面に集まります。続いて、残量する油分が浮遊するポリプロピレン製フィルターバッグに吸収されます。

油分残量が低くなりきれいになったコンデンセートは、バッグからチャンバーの2番目の部分へ移行します。一部の油分・水分分離器では、2番目のチャンバーに追加フィルターを内蔵し、残留する油分をコンデンセートから分離させます。コンデンセートは排出バルブを通ってチャンバーから外に出され、安全に下水へ流すことができます。

油分・水分分離器の保守

圧縮空気を使用する他の機器と同様、油分・水分分離器も最高のパフォーマンスを維持し、環境関連の法令を遵守するには、適切な保守が必要となります。頻繁な手入れが必要となるその他の機器とは異なり、油分・水分分離器は大部分において自己完結しており、保守点検実施間隔は長くなっています。気候は、油分・水分分離器の適切な機能性に大きな影響を及ぼします。各モデルは、最適な結果を確保するため、システムをご使用になる地理的条件で想定される湿度に適合している必要があります。

費用対効果効果分析

潤滑油を使用する圧縮空気システムに油分・水分分離器を装着することでもたらされる経済的メリットは多岐に及びます。油分を多く含むコンデンセートにろ過・排出の出口がないなら、システム内に残留することとなります。そのことは、機器と最終製品の劣化につながり、機器の交換や大規模な保守点検が必要となります。

環境面・経済面への影響

油分により汚染されたコンデンセートを不適切に処分すると、国や地方の環境関連当局により、高額の罰金が科せられる場合があります。コンデンセートに起因する汚染は、環境に被害を及ぼし、生態系の発達を阻みます。環境関連の法令がますます厳格になる中、現在使用中のシステムを将来の規制に備えさせることで、環境保護基準に合わなくなった高額の機器を交換する必要がなくなります。

英国の1991年水資源法第2条85項1号では、下水道に排出する廃水の油分残量は最大 20 ppm でなければならないとの要件が規定されています。違反すると、最大 20,000 ポンドの罰金か3年以下の禁固刑に処せられる場合があります。

最高品質の油分・水分分離器を選ぶ

ご使用のシステムには、新たな油分・水分分離器が必要ですか?Walker Filtration では、現在ご利用になっている潤滑油を使用する圧縮空気システムに適合する様々なサイズやろ過能力の油分・水分分離器を幅広くご用意しております。Walker Filtration の SmartSep シリーズと専用有機粘土フィルターカートリッジについて詳しくは、こちらをご覧ください。

Walker Filtration SmartSep 油分・水分分離器について詳しくは、今すぐ +44 (0) 191 417 7816 または sales@walkerfiltration.co.uk までお問い合わせください。

Previous Story Next Story