ゼロロス電子ドレインの重要性

Posted on 8月 2nd, 2022

圧縮空気システムにおけるゼロロス電子ドレイン導入の役割、目的、メリットを理解する。

圧縮空気は様々な業界や利用分野で有用なものですが、生産プロセスでオイルを使用するシステムに大きく依存しています。オイルの粒子がエア・オイルセパレーターをすり抜けて圧縮空気システムに入ると、油と水の粒子による交差汚染が発生します。粒子が混ざり合うと圧縮空気システムと環境の双方に害を及ぼす可能性があります。米国を含む多くの国では、オイル粒子を大量に含むコンデンセート(凝縮物)を廃棄することは禁止されています。この問題の対策として、企業はゼロロス電子ドレインを含む様々なコンデンセート管理製品を利用するようになっています。

ゼロロス電子ドレインとは?

この問題の対策として、企業は様々なコンデンセート管理製品を利用するようになっています。見逃されがちなことですが、適切なドレインを装着することでコンデンセートの処理慣行が改善し、圧縮空気システムの保護につながります。一般的に、圧縮空気や真空装置のシステムにドレインを装着すると、コンデンセートを気流から離し、油ー水分離器へと排出します。

ゼロロス電子ドレイン(「ゼロロスドレイン」、「電子ドレイン」、「ノーロスドレイン」とも呼ばれる)は、自動的に油ー水のコンデンセートを圧縮空気システムから離すとともに、圧縮空気の漏れを防ぎます。そこで、生産される圧縮空気は、価値と品質を下げかねない油分、泥、その他の不純物を含まない清潔なものとなります。

ゼロロス電子ドレインの仕組み

ゼロロス電子ドレインは、センサー技術により機器内のコンデンセートの存在を検知します。コンデンセートは機器の注入バルブを通り、そこで回収チャンバーの容量がいっぱいになるまで溜まります。排出量が最大容量に達すると、ドレイン内の接触フロートが上がり、コンデンセートは機器の排出口から排出されます。しかし、ドレインは機器の底に常に少量のコンデンセートを残すことで、作動中にバルブを閉じた状態に保ちます。そのことで、コンデンセートの交差汚染や圧縮空気の漏れを防ぐことができます。

Walker Filtration の CondenSmart ゼロロスドレインは、コンデンセート管理プロセスを改善する最新テクノロジーを活用しながら、同様の方法で動作します。ゼロロス電子ドレインを装着すると、大容量回収チャンバーと安定した運転圧力により、その他のドレインモデルで発生する油ー水の侵入を防ぎます。最新のマイクロプロセッサーが機器のバルブ動作を制御することで、より正確なコンデンセートの検知と排出を可能にします。機器内に過剰な量のコンデンセートが存在するため通過できない場合は、自動的にソレノイドが開閉して詰まりを解消することで、圧縮空気の汚染やシステムの故障を防ぎます。機器の排出口には追加ストレーナーが装着されており、適切なドレイン機能の妨げとなる大きな粒子を捕獲します。

メンテナンスの必要を軽減する動作

ゼロロス電子ドレインは自動的に動作するため、とりわけ手動ドレインと比較して、外部業者による保守点検のコストを軽減することができます。そのことで、途切れない圧縮空気の生産が可能となります。自動ドレインにより、圧縮空気システム内でより一貫したパフォーマンス条件を実現できます。これにより、システムの真のエネルギー消費の検出が容易となります。

経済的で環境にやさしい

圧縮空気関連製品にまつわる環境面と経済面の相関関係を考慮することは大切です。圧縮空気を扱う施設では、生産に関連する非効率性とコンデンセートの取り扱いミスにより毎年数千ドルに及ぶ損失が出ており、エネルギー経費の増加や最終製品のムダ、環境関連の法令違反が生じています。

適切なコンデンセート管理が、圧縮空気生産経費のムダを防ぐカギとなります。それほど技術的に複雑ではない製品と比較するとドレイン購入にかかる初期費用は高くなるかもしれませんが、通常ゼロロス電子ドレインの設置による投資収益率は6か月から1年で明らかとなり、生産コストと環境関連の法令のコンプライアンス双方の面でプラス効果を実現します。

特に、油分・水分分離器と組み合わせてゼロロス電子ドレインを選択することは、圧縮空気生産における全体的な環境面・経済面の影響の軽減で重要です。過剰な濃度の油分を含む管理不足のコンデンセートは、廃水処理が関連する環境関連の法令に違反することとなり、結果として大きなコストの原因となります。

圧縮空気の漏れが及ぼす甚大な影響

非効率的なドレインやゼロロスを確保しないドレインにより圧縮空気の漏れが発生すると、コンプレッサーは損失を相殺するためより多くのエネルギーを消費することとなります。結果として、コンプレッサーはゼロロスドレインが装備されているシステムで生産できるのと同量かそれより少ない量の圧縮空気を生産するのに、より多くの力を費やす必要があります。ゼロロス電子ドレインを設置することで機器の動作には最低限のエネルギーのみ必要となるため、実際にエネルギー消費が軽減されます。ゼロロス電子ドレインは圧縮空気の漏れを防ぐため、圧縮空気システムは余分なエネルギーを使わず、最適なエネルギー効率で作動することができます。

最高品質のゼロロス電子ドレインを選びましょう

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CondenSmart ゼロロス電子ドレインについて詳しくは、+44 (0) 191 417 7816 または sales@walkerfiltration.co.uk までお問い合わせください。

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